
「自分はなぜ働いているのか」
この問いに、ひとつの正解はありません。働く理由は人それぞれであり、また同じ人であっても、時期や経験によって変化していくものです。
多くの場合、働くことは「生活のため」「収入を得るため」といった外的な理由から始まります。
しかし、キャリアを重ねていく中で、人は次第にそれだけでは説明できない感覚に気づきます。やりがいを感じるとき、納得できないとき、充実しているとき、どこか違和感があるとき。その一つひとつの経験の中に、「働く意味」に関する手がかりが含まれています。
内的キャリアの視点では、働く意味とは、仕事そのものにあるのではなく、「自分がその仕事をどのように受け止めているか」の中にあります。同じ仕事であっても、意味は人によって異なり、また同じ人の中でも変わっていきます。
ワークエンゲージメントの視点から見ると、いかがでしょうか。仕事にエネルギーを感じるとき、意味や価値を見いだせているとき、自然とその仕事にかかわっているはずです。逆に、これらが弱まっているときには、何かしらのずれや違和感が生じている可能性があります。
働く意味は「ひとつ」である必要はありません。
成長のために働く時期もあれば、安定のために働く時期もあります。
人の役に立つことに意味を感じることもあれば、自分の時間を大切にすることに意味を感じることもあります。つまり、働くことの意味は、いくつもの価値観の中で揺れ動きながら変化しています。
今、感じているのはどんな価値観で、そして、どんな価値観との間で揺れ動いていますでしょうか。その揺れ動くものの中に自分の人生に流れるひとつのテーマがきっとあります。
働くことの意味は、これからもきっと変わり続けていきます。
だからこそ、その変化に気づき、何度も心に問いかけることが大切です。
その問いかけに応えるとき、自分らしく生きていくための“言葉”が見つかるかと思います。









