キャリア心理学

キャリア心理学検定

<2026年度 受検申し込み受付中>詳しくはこちら


キャリア成熟とは、その人が現在のライフステージにおいて、どの程度発達課題に向き合い、将来に向けた準備ができているかを示す考え方です。ここでいう成熟とは、能力の優劣や年齢の高さを意味するものではなく、人生の段階に応じた意識や行動のあり方を指しています。


スーパーによるキャリア発達段階


人は人生の各段階で異なる課題に直面します。成長期や探索期では、自分の興味や価値観を知り、将来の方向性を考えることが重要なテーマになります。確立期に入ると、役割を引き受けながら専門性を深めることや、長期的な視点でキャリアを考えることが求められる場合があります。維持期では、これまでの経験を活かしながら安定した働き方を模索し、次の世代への関わり方を考えることも課題の一つになります。このように、キャリア成熟はライフステージと密接に関係しています。


成長期
Growth

主に児童期から青年期初期までの時期を指します。この段階では、将来の職業そのものを具体的に選択するというよりも、「働くとは何か」「自分はどのようなことに関心を持つのか」といった基本的な認識が形成されていきます。 子どもは家庭、学校、社会の影響を受けながら、仕事に対するイメージや価値観を少しずつ獲得します。

探索期
Exploration

青年期後半から成人初期にかけての段階です。この時期には、自分の興味や能力と社会の職業機会を結びつけながら、進路や職業の方向性を模索します。 教育の選択、専攻分野の決定、初期の就職などを通して、人は自分に合う仕事や役割を試行錯誤しながら探していきます。スーパーはこの段階をさらに「結晶化」「具体化」「実行」という過程に分けて説明しました。

確立期Establishment

成人初期から中年期にかけての段階です。この時期には職業の方向性が比較的安定し、仕事の中で能力を発揮しながら地位や役割を確立していくことが中心課題になります。 職務経験を通して専門性を高めたり、昇進や役割の拡大を経験したりすることで、職業的な自己概念がより具体的に形成されます。

維持期
Maintenance

中年期以降の段階です。この時期には、これまで築いてきた職業的地位や役割を維持しながら、経験や専門性を活かして働き続けることが中心となります。 仕事の内容そのものは大きく変化しない場合もありますが、役割の意味づけや働き方は変化することがあります。

下降期
Decline

高年期に対応する段階であり、職業活動から徐々に離れていく過程が含まれます。退職や役割の縮小などにより、仕事中心の生活から新しい生活構造へと移行する時期になります。 この段階では、これまでのキャリアを振り返りながら、仕事以外の役割や活動に意味を見出すことが重要になります。社会参加、地域活動、家庭内での役割など、新しい生活領域が人生の中心となる場合もあります。


働き手としての役割だけでなく、家庭人、学習者、地域社会の一員など、さまざまな役割が重なり合いながらキャリアは形成されていきます。ライフキャリアレインボーの考え方では、これらの役割のバランスがライフステージによって変化するとされています。キャリア成熟とは、どの役割を優先するべきかを固定的に決めることではなく、状況に応じて柔軟に役割を調整していく力ともいえます。


キャリアが成熟していくこと


キャリア成熟が高まっている状態とは、自分の置かれている段階を理解し、現実的な視点で選択や行動を考えられている状態を指します。
例えば、探索期にある人がさまざまな経験を通して自分の関心を広げている場合、それは発達課題に向き合っている姿といえます。一方で、周囲と比較して焦りを感じたり、将来に対する見通しを持てずにいる場合は、キャリア成熟の課題が表れている可能性もあります。

キャリア成熟は、年齢と共に深くなるのではなく、経験から学び、自分の価値観や強みに気づくことによって少しずつ育まれていきます。

仕事の中で新しい役割に挑戦したり、学び直しを通して視野を広げたりすることは、キャリア成熟を促すきっかけになります。また、信頼できる方やキャリアコンサルタント等の支援者との対話を通して、自分の考えを整理することも成熟を深めることにつながります。


キャリアの悩みを「理解できる力」に変える

<キャリア心理学の入門>テキスト

キャリア理論や産業心理学など、仕事やキャリア全般に関する知識を通して、キャリアの悩みを「理解できる力」に変えることを目的とした検定公式テキストです。


練習問題



キャリア診断


すべての診断一覧



ABCモデル やりがい やる気 アイデンティティ アサーション インターンシップ エリクソン エリス オペラント条件づけ カーネマン キャリア キャリアコンサルタント キャリアマネジメント キャリア全般 キャリア形成 キャリア心理学 キャリア意思決定 キャリア意思決定理論 キャリア成熟 キャリア構成理論 キャリア理論 キャリア発達 クランボルツ コミュニケーション コーピング サビカス シュロスバーグ スキナー スキーマ ストレス ストンプフ スーパー セリエ トベルスキー トランジション ナラティブ バウンダリーレス・キャリア パブロフの犬 パーソンズ ヒューリスティック フェスティンガー プロスペクト理論 プロティアン・キャリア ベック ボウルビィ マズロー メタ認知 モチベーション ライフスパン ライフスペース ラザルス リスキリング レビンソン ロジャーズ 不安 仕事の悩み 価値観 働き方 内的キャリア 強み 強化 強化スケジュール 意味づけ 意思決定 愛着理論 特性因子理論 特性因子論 生涯発達 発達心理学 発達段階 発達理論 社会的学習理論 職場の人間関係 職業体験 職業選択 自分探し 自動思考 自己効力感 自己実現 自己探索 自己概念 自己決定理論 自己理解 興味 行動主義 行動形成 行動心理学 計画的偶発性 認知バイアス 認知心理学 認知的不協和 認知行動療法 資格 転機 転職 辞めたい 迷い 適性 適職 限定合理性

すべての記事一覧

キャリア心理学検定をもっと見る

今すぐ購読し、続きを読んで、すべてのアーカイブにアクセスしましょう。

続きを読む