私たちは日常生活の中で、さまざまな出来事を経験し、その出来事に対してさまざまな感情を抱きながら生きています。しかし、多くの場合、人は出来事そのものよりも、「その出来事を自分がどう受け止めたか」によって悩んだり迷ったりします。
つまり、問題は出来事そのものではなく、その出来事に対する自分の意味づけの中にあるということです。
セルフカウンセリングとはなにか

セルフカウンセリングとは、自分の内面に起きていることに目を向け、自分が何を感じ、何を考え、何を大切にしているのかを理解していく過程のことです。これはカウンセリングのように専門的な技術ではなく、自分自身に対して関心を向け、自分の経験を丁寧に振り返ることから始まります。
このとき重要になるのは、「正しいかどうか」で自分の気持ちを判断しないことです。たとえば、「こんなことで悩む自分は弱い」「この選択は間違っているかもしれない」と評価するのではなく、「自分はなぜこのように感じているのか」「この出来事は自分にとってどのような意味を持っているのか」と考えていくことが大切になります。
人が変化していくためには、自分の経験を否定せず、そのまま受け止めることが重要です。人は自分の気持ちを否定しているときには、自分が本当に何を望んでいるのかが分からなくなります。しかし、自分の気持ちや考えをそのまま受け止めることができるようになると、少しずつ自分の考えや価値観が見えてくるようになります。
キャリアとセルフカウンセリング
キャリアについて考えるときも、「どの仕事が正しいか」「どの会社に入るべきか」という外側の基準だけで考えていると、自分の気持ちが分からなくなることがあります。
セルフカウンセリングの視点で次のように問いかけてみましょう。
「自分はなぜこの仕事に迷っているのか」
「この仕事のどこに不安を感じているのか」
「自分は、本当はどのように働きたいのか」
いかがでしょうか。自分とはどのような存在であり、どのような自己概念を持っていて、今経験していることをどのように受け止めていますでしょうか。その受け止めた気持ちを正確に理解して、じっくりと内面に問いかけていくことが大切です。









